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ストーリー

小豆島オリーブ牛物語

ストーリー

3、多くの課題を仲間と共に乗り越えて

讃岐牛のブランド化を目指して、オリーブを飼料として使うことに決めた石井さんですが、オリーブ牛誕生までには多くの問題が待ち構えていました。
まずはオリーブ飼料の作成です。オリーブ搾油工場からもらってくる生のオリーブの実は、渋すぎて動物でも食べられるものではありませんでした。そこで、干し柿の原理を応用して、渋みを消そうと何度も試行錯誤をしました。その結果、小豆島の気候や風土を存分に生かした場所が良いオリーブ飼料作成に最適だと分かりました。小豆島の良いところが詰まったオリーブ飼料を牛に食べさせ出荷したところ評判が良かったので、本格的にオリーブ牛の生産を開始しました。
しかし、オリーブ牛の生産を広めようと奮起した矢先、口蹄疫流行、そして東日本大震災と二年連続で足踏みをせざるを得ない状況に陥りました。日本中の農産業が落ち込んでいる中で、この困難を乗り越えるために石井さんたちは動き出しました。地元香川県のオリーブ農家と連携して循環型畜産業を始め、オリーブ牛ブランド化としての取り組みは本格的に始まりました。その後、オリーブ牛は香川県内全域で育てられるようになり、全国品評会で優等賞を受賞するほどのブランド牛になったのです。